久しぶりの本のレビューです。
今年はおもしろ本に出会えた気がします。
サピエンス全史の著者 ユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」は
かなり良かったと思います。
こちらもいつか感想は書きたいなとおもいますが、
今回はこの掘り出し物について書きたいと思います。
世界を変えた14の密約
「世界を変えた14の密約」 ジャック・ペレッティ著
偶然にネットで見つけて、電子版を買いました。
表紙には英語タイトルが
「the secret deals that are changing our world」
と書かれているけど、著者のページだと
「the deals that made the world」
となっている。同じもののような気はするけど原文を読んでないので、詳細は不明。
目次はこんな感じ。
1 #cash 現金の消滅
2 #risk小麦の空売りとアラブの春
3 #tax 租税回避のカラクリ
4 #wealth 貧富の格差で大儲けする
5 #food 肥満とダイエットは自己責任か
6 #drugs 国民全員を薬漬けにする
7 #work 働き方が改革されない理由
8 #upgrade 終わりなき“買い替え(=アップグレード)”
9 #power 権力を持つのは誰か
10 #business 企業が政府を支配する
11 #news フェイクニュースが主役になるまで
12 #robots ロボットと人間の未来
13 #technology 人類史上最大案件=「知性」の取引
14 #now 21世紀のインフラストラクチャー
内容をすべて書くことはできないですが、
本のタイトルにある密約とは、一般的に言われる陰謀ではないです。
どこかの秘密結社が世界を征服するため・・・などではなく、
私たちが使っている、日々生活に要するシステムは、
誰かが、意図して作ったシステムであるということが書かれています。
お金、食事、健康、テクノロジーなど、いろいろな分野についての記述があり
最初から読まなくても、興味深いところから読んでみるのもありではないかと思います。
それぞれの章は独立しているので、全く問題ありません。
つねに疑問を持ちながら読むことが大事
おそらく読者のみなさんも、それぞれの得意分野があると思うので
そこを読むとあれっ?と言う箇所がきっとあるでしょう。
この本のすべてを信じるのもどうかと・・
本当は、一次資料の文献にあたればよいのですが、
もとの文献は当然英語ですし、僕もそこまではチェックできてません。
問題点としてあげると、量が多いのでとっつきにくいかもしれません。
紙の本だと485ページもあるらしく、結構なボリュームです。
電子版だと、本の厚さはわからないので大丈夫かも?
まとめ
世界は誰かがつくったシステムで動いている
これが今回この本から得た感想です。
ボリュームあるけどおすすめです。